
子どもが連絡帳を書いてこなくて困った……。
このようにお悩みの方に向けて。
今回は、我が家の「連絡帳書いてこない問題」を解決に導いた方法をご紹介。この方法で、それまで断固として連絡帳を書いてこなかった小2の息子は、毎日書いてくるようになりました。
「連絡帳書いてこようね!」と何度言っても効果がなくお悩みの方は、ぜひここでご紹介する方法を試してみてください。
母が登校前にやったひと手間とは……?
この記事はこんな人におすすめ!
この記事で分かること
叱るは効果なし!? 連絡帳を書かない息子にとった私の間違った行動

「えー?また忘れたのー? なんで書いてこないの?」
「書かないで困るのは自分なんだよ?」
「ほら、また連絡帳書いてこないから忘れものしたー!」
『連絡帳は書いてくるのが当たり前』
そう思って疑わなかった母の考えとは裏腹に、一向に連絡帳を書いてこない息子。
当時、私は毎日のように上のような言葉がけをし息子を責め立てていました。
今思うと、当時の私は周りの子が当たり前にやっていることが当たり前にできない息子の姿に、母として強い焦りを感じていたのかもしれません。
そして、連絡帳を書いてこないのは「息子が単純に怠けているからだ」と疑ってもいました。
日に日に募る私のイライラ。
比例して、子供への言葉がけも徐々に激しくなっていきました。
しかし! あるとき、ふと気づきます。
このまま怒り続けても、
息子はこの先も連絡帳を書いくることはないだろう……。
なぜこう思ったかというと、私に怒られた後の息子の行動パターンがいつも一緒であることに気づいたからです。
息子の行動パターンはこんな感じ
- ①連絡帳を書かなく学校生活に支障をきたす(宿題のやり忘れ、忘れ物が増えるなど)
- ②母に叱られる
- ③怒られた手前次の日には書いてくる
(←私や先生はここで必死に褒める)
- ④2・3日頑張って書く
- ⑤書けない日がポツポツと増えてくる
- ⑥書かない日々に戻る
どんなに私が叱ったり褒めたりしても、連絡帳を書いてくるのはほんの数日。
結局のところ、行動が持続せず①〜⑥のサイクルを繰り返すだけだったのです。
そりゃそうですよね……。
母に怒られたくないから、息子は連絡帳を書いてくるのですから。
怒られたときの「やばい」という感情が薄れると、書いてこなくなるのです。

このまま同じような声がけをしていても、状況が変わらない。
違う方法を取らなければ……。
その後、私は必死に違うアプローチ方法を模索することになります。
叱るより有効な方法とは……?
では、叱るより有効な方法とはどんな方法なのか。
たかが連絡帳、されど連絡帳。
私は、解決策を探るべく育児ノウハウ本やWEB記事を読みあさりましたが、最終的にひとつの結論にいたりました。
連絡帳書かない問題だけでなく、子どものさまざまな「できない」「やらない」問題を解決する何よりの近道は、
子どもに合ったサポート方法を見つけ、
できるようになるまで親が徹底的に寄り添うこと
これに尽きるのではないかと……。
「言葉より行動で示す」
と言ったらわかりやすいでしょうか?
子どもは、耳からの情報より目からの情報の方が圧倒的に理解を示してくれます。
連絡帳を書かない(書けない)のであれば、一番身近な親が書かない原因を突きとめ、子供が「これなら書けるかも」と感じる方法を行動で示してあげればいい。
私はこのことを学び、実践にうつることになります。
子どもが連絡帳を書かない原因は?
では、ここから息子に合ったサポート方法を探していくわけですが、まず私が行ったのは原因の追求です。
調べてみると、連絡帳を書いてこない理由は子どもによってさまざま。
我が子がどのパターンに当てはまるのか、もしくはこれ以外の理由なのか、まずは子どもとゆっくり話をすることで原因を見極めました。
実際、私が息子と会話した時の様子はこんな感じでした。

忘れものまた増えてるよ! なんで、連絡帳を書いてこないの?

ん〜〜。だって、めんどくさいんだもん。

え? 分かるけど、書かないと自分が困るじゃん? 先生にも言われたんでしょ?

そうなんだけどさ、、でも書けないだよ!
僕が書こうと思ったときにはもう消されちゃうんだ。時間がないんだよ!

時間がない?(初耳)
連絡を書く時間って、そんな短いの?

そうゆうわけじゃないんだけど、僕朝やりたいことがたくさんあって間に合わないんだ。書こうと思っても、気づいたら消されているの。

そうだったんだ。それはママも初耳!
もうちょっと、登校時間はやめてみる?それか、消されちゃったあと友達に見せてもらって書くこととかはできないのかな?
このような感じでした。
落ち着いて話すと初めて分かることも多く、子どもが困っていることも具体的に分かりました。
息子の会話を整理するとこんな感じ。
・息子は連絡帳を書くことがめんどくさいと感じている。
・書こうという気持ちがあるときもあるけれど、時間が足りないと感じている。
・ときに、連絡帳書くよりも友達と遊びたい気持ちが勝ってしまう。
時間が足りないと感じていることは私も初耳で、想像もしていなかった原因に驚きもしました。
その後、私はこの会話のくだりを学校の個人面談時に担任の先生に相談。
第3者からの意見も参考にしました。
すると、有益な情報が!
「〇〇君は、そもそも字を書くこと自体にハードルを高く感じている」「きちんと書こうという気持ちも強く、その分ハードルが上がっている」

ほう……、なるほど!息子は単純に怠けているわけではないんだ!
ほっとした反面、私も息子が「字を書くこと自体にハードルを高く感じている」ことについて、思い当たる節があるのに関わらず、これまで見てみぬふりをしていたことを大反省。
(息子は若干、ディスレクシア(読み書き障害)の傾向があり、漢字が極端に苦手、鏡文字の多出、音読時の読み間違いも多いという悩みを別に抱えていました)
まさか、連絡帳を書くことをそんなハードル高く感じてたなんて……。
この面談をきっかけに、息子にできるサポートとはどんなことなんだろうと本気で考えることとなります。
ようやく見つけた解決策!登校前に行った母のひと手間とは?
息子に合ったサポート方法を見つけるまでは、正直、紆余曲折。たくさん試しては失敗しての繰り返しでしたが、あるとき、ようやく息子にはまる方法を発見しました。
どんな方法かといいますと、ジャーン!


『連絡帳の土台書き』です!
あるとき私は、過去の連絡帳を見ているなかで書き方がパターン化されていることに気づきました。
そこで思いついたのが「いつも変わらない部分だけ私が土台として書いておいて、毎日変わる部分だけ息子に書いてもらう」というアイデア。
そう、私と息子の共同作業で連絡帳を書くのです。
当初は「私が書いてあげるなんて甘やかしすぎ?」と不安もありましたが、
まずは息子の負担をなるべく少なくし、連絡帳へのハードルを下げることが優先!と考えいざ実践!
息子は当初、私が連絡帳を書いていることに驚いているようでしたが、

これなら書けるかも……!
前向きな一言もあり、この方法でしばらく様子を見てみることにしました。
1週間続けた結果
なんと……! 息子は毎日連絡帳を書いてくるようになったのです!

もちろん、翌週も次の週も。
私が土台を書くというちょっとしたお手伝いをしてあげるだけで、息子は当たり前に連絡帳を書いてくるようになったのです!
もう私は毎日嬉しくて、うざいぐらい息子を毎日褒めていたのですが、
その度、息子はドヤ顔で

よゆーだわ。
叱っていた日が嘘みたいに、毎日イキイキと連絡帳を書いてきたことを母に報告してくれるようになりました。
しかも嬉しいのはこれだけでなく、ある日息子がこんなことを言ったのです。

ママ、もう連絡帳書かなくていいよ! ぼく自分で書けるから!
耳を疑いました。
え?嘘でしょー?まさか……?
思いもよらない息子の発言に内心驚きながらも、とりあえず大げさに褒める私。

え……?ほんとに?めっちゃ偉いじゃーん!カッコよ!
息子は鼻をヒクヒクさせながら、隠しきれないドヤ顔を見せていましたが、この日は、もう一段階息子がたくましくなったようで、私も母として充実感を得た日となりました。
その日以降、息子は本当に私の助けなしに連絡帳を書いてくるように……☆
今では連絡帳を書いてこなかった日が嘘かのように過ごしています。
(ちなみにこの息子の変化は、担任の先生にもとても評価してくださり、通知表にもコメントしていただきました。本人はそれが何より嬉しそうでした。)
たった “ひと手間” が子どもの成長を後押しする!
今回、我が家の成功例をご紹介しましたが、もし同じ悩みを持っているご家庭の参考になればとっても嬉しいです!
ちなみに、もし私のように毎日記入することを負担に感じる方は、フォーマットをまとめてコビーしあらかじめ連絡帳に貼っておくのもいいかと思います。
たかが連絡帳、されど連絡帳!
できなかったことができるようになる経験は、その後の子どもの自信にきっとつながるはずです。
どうか、皆さまの悩みが解決しますように。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました!
Ruiko……♡
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